【音作り】抜けが悪い音って本当に悪いの??




【音作り】抜けが悪い音って本当に悪いの??

どうも!こんにちは!
今回は、音楽制作やミックスの時に気をつけるべき音作りの話です
誰かの役に立てば嬉しいです!

 

『抜けの良い音』ってよく聞く言葉ですね!

しかし、けっこう抽象的な表現だなぁと思うこともあります
良い音が人それぞれ違って感じて、表現したりするように「抜けの良い音」についてよく考えないと危険な気がしますね

 

さて、『抜けの良い音を作るポイント』みたいな記事とか人気だと思いますが・・・

何が抜けの良い音なのかをきちんと定義する必要があります
そうしないと抜けの良い音なんて作れないですよね?
今回は、みなさんと『抜けの良い音は何か?』、『抜けの悪い音って悪いのか?』ということを考えていきたいと思います



①抜けの良い音=派手な音??

持ち込みのミックスやライブでよく言われる「抜けの良い音」が「派手な音」に聞こえるときがあります
全部の音が派手な音だと「疲れる音」に感じます
もっと言うと「痛い音」ですね

「トーンを上げる」「高音をブースト」・・・など

これで抜けを良くさせることってあると思います!
でも、全楽器、ボーカルを高音を上げていくと「高音が渋滞」「高音がキツイ」と感じると思います

しかも、全部の音をドンシャリ(低音と高音をブースト)にすると、派手ではあるかもしれないですが、中音スカスカで安っぽい音になりますね

 

本当に派手な音が抜けの良い音でしょうか・・・??

 

②抜けの良い音=音量が小さくても聞こえやすい音??

個人的は、「抜けの良い音って音量の割に聞こえやすい音」って思ったりもします
音量の割に聞こえやすい音は、2つのポイントがあるかなって思います

 

  1. その楽器の美味しい音域がちゃんと聞こえる音
  2. 他の楽器と被ってなくて、整理された音

 

これが難しいですね・・・
特に、その楽器の美味しい音(良さ、特徴が出てる音)を見つけることは奥が深いです
楽器の特徴やジャンルの理解などをしないといけないですよね
よく生音で美しいものを聴きなさいって言われるのはそこらへんの感性を高めるためなのかなって思います

 

「楽器の美味しい音」でなおかつ「整理された音」になったとして抜けが良くないと感じたときどうしようかなって思いません??

 

アレンジの大切さです!!

 

アレンジというのは、音程や構成やリズムや音色もあると思います

 

・どの音が目立たせたいのか?

・それぞれの音の役割は?

・リズムは?    など

 

を気をつけていくと音が自然と聞こえやすくなっていきます

 

今回の重要なポイントとして
・抜けの良い音色作りの前に、アレンジがちゃんと出来ているのかが大切だということ
・全部を抜けの良い音(派手な音)にするとバランスが悪くなる
・抜けて欲しい音の優先順位を考える



最後に、抜けの悪い音って悪いの?

『ちょっと古い音』が抜けの悪い音って言われたり、
『中音に寄った音』が抜けが悪いって言われたりすることもありますが・・・

そういう音が歌を際立たせることや曲の味を出すこともあります!

例えば、高音成分があまり出ないアコギも味がありますね
オケの中でも埋もれやすかもしれないですが、それによってオケの厚みを出すこともあるかもしれないです
派手な音という意味の抜けの良さを求めるなら、楽器を変えた方が良いでしょうね!

 

それと、目立たせたい楽器を邪魔しないという意味である意味で「抜けすぎない音」は良いですね

 

『抜けが悪いけど、良い音』というのは、今書いたようなことですが・・・
『抜けが悪くて、本当に悪い音』というのが『潰れている音』だと思います
同じ低音でも中身のある、情報量がある音と何が鳴っているかよくわからないような潰れている音があると思います!

長くなりましたが・・・
抜けが良いという言葉をもう一度考えて、『欲しい音/必要な音』を考える
『アレンジの大切さ』を確認する
というお話でした!

 

ここまで読んでくださってありがとうございました



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Shinki Takahira

サウンドクリエイター&エンジニア
【Works】 レコーディング / PA・SR / オケ制作 / 作曲 / アレンジ / ギター、ドラム、DTMレッスン

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