EQ(イコライザー)の使い方②〜どの種類を使えばいいの?〜
どうも!こんにちは!
前回の記事の続きになるので、『EQ(イコライザー)の使い方①〜EQ=音を良くする魔法なのか?〜』を読んでからの方が良いと思います
『パライコ』『グライコ』『リニアフェイズEQ』『ダイナミックEQ』『デジタル系orビンテージ実機系』などを説明していきます
ちょっと難しいかもしれませんが、それぞれのEQの特性を理解してあげると、EQを使いこなすために役に立つと思います!
わからないことは、お気軽にコメントなどで質問してください!
パライコ(パラメトリックイコライザー)
よく見かけると思います
↓ らへんに付いてますね
Logic付属のEQも「パライコ」です
調整は、「ピーク周波数」「カット、ブーストする音量」「帯域幅(Q値)」です
一般的にEQといえば、パライコだと思います
グライコ(グラフィックイコライザー)
Logicにもいつの間にかグライコのプラグインが追加されていました
PAではマストアイテムですが、DTMではあまり使わないかもです
パライコを何個も使えるので、あまり細かく調整を変えれないグライコを使わなくても良いでしょうし、WAVES/Q10みたいにパライコでもかなりのポイントを調整できるものもありますしね
マスタリングエンジニアの方で『グライコが良い』というこだわりのある方もおられます
リニアフェイズEQ
Logicの付属『Linear Phase EQ』
前回、EQをいじると位相のズレが生じるということを説明しました
(フェイズ=位相)
すごく良さそうですが、デメリットがあります
・負荷がかかる
・プリリンギング(極端な設定にするとアタック感が失われる)
・過渡特性が良くない
など言われます
マスターであまりカットしないときは良いですね
アタックが重要なときは使わない方が良いと思います
ダイナミックEQ
「DeEsser」「マルチバンドコンプ」に似たような動作です
入力が大きくなった時に、指定した帯域をカットすることができるということです
他のEQは、ずっと掛かりっぱなしなので、突発的な余分な音をカットするのは難しかったです
マルチバンドコンプだと、コンプレッション(圧縮)ですが、ダイナミックEQはカットという違いがあります
オートメーション(手で音量などを調整する動作を記憶させる)の手間が省けたり、マイクに近づく、遠ざかることによる周波数変化を調整させることもできますね!
まだDAW付属のプラグインはないはずです
有名なプラグインだと『SONNOX OXFORD / Oxford Dynamic EQ』『FabFilter / Pro-Q3』『WAVES / F6 Floating-Band Dynamic EQ』がありますね
ビンテージ実機系EQ
Pultec、NEVE、SSL、APIなど有名な実機のEQがあります
それぞれの音の感じはやっぱり実際に聴いてみないとわからないと思います
それぞれの違いを簡単に説明すると・・・
NEVE=イギリス的
API=アメリカ的
Pultec=真空管
SSL=アグレッシブ
という感じですかね?笑
よくわからない表現だと思いますが、それぞれ使ってみて違いを感じてください!笑
ちなみにLogicのいつのアップデートかわかりませんが、『Vintage Console EQ』『Vintage Graphic EQ』『Vintage Tube EQ』というビンテージEQも付きました
実機にはないデジタルの便利さも足しています
見た目的に
『Vintage Console EQ』= NEVE
『Vintage Graphic EQ』= API
『Vintage Tube EQ』= Pultec
を意識してそうですね
Vintage Console EQ
Vintage Graphic EQ
Vintage Tube EQ
デジタル系EQ
さっき紹介した実機系もプラグインでは、『全部がデジタル』なので、こういうジャンル分けが正しいのかよくわかりませんが・・・笑
これは細かくカットしたりするのに適切ですね!
だいたいの便利系なEQはこれです
『Logic / Channel EQ』『WAVES / Q10』『fabfilter / Pro-Q3』などが有名ですかね
まとめ
いかがだったでしょうか?
ちょっと詰め込み過ぎた内容だったかもしれません
でも、EQを使いこなすためには必要な知識だと思います
楽器のことをよく知らないと楽器を弾きこなせないみたいな感じです
全部を覚えるのは大変ですが、ググればいろんな情報が出る時代なのでわからなくなれば、また調べながら使ってみると良いと思います
→「ピーク周波数」「カット、ブーストする音量」「帯域幅(Q値)」を調整
・グラフィックイコライザー(グライコ)
→ オクターブ単位の調整でいっぱい並んでいる
・リニアフェイズEQ
→ 位相ずれが起きないEQ、アタック感が無くなるなどのデメリットもある
・ダイナミックEQ
→ 入力の大きさに応じてEQが掛かる
・ビンテージ実機系
→ 通すことで倍音が変化する
・デジタル系
→ 音色があまり変化しない
EQ(イコライザー)の使い方②〜どの種類を使えばいいの?〜
Shinki Takahira
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