レコーディング(DTM/DAW)

EQ(イコライザー)の使い方①〜EQ=音を良くする魔法なのか?〜




EQ(イコライザー)の使い方①〜EQ=音を良くする魔法なのか?〜

どうも!こんにちは!
今回から『EQ(イコライザー)の使い方』を解説していきたいと思います
EQとは、「周波数特性」を調整するエフェクターです
※周波数特性・・・低音〜高音の帯域ごとの音量だと思ってください

まず最初に覚えておいてほしいことは
『EQはできるだけ使わない方が理想的である』
『EQは基本的に音を劣化(変化)させる』
ということです!

 
たぶん、この記事に来られた方は『EQの使い方』に困っている方だと思いますが、まず「楽器や歌の音質」「マイクの選定」「マイキング」をチェックしてみてください
EQの問題というよりも「楽器の状態が悪い」「録音する部屋の環境が悪い」とか「マイクが適してない」「マイクの置く位置や角度や向きが良くない」という可能性もあります


そもそもEQって何?

イコライザーは、「イコールにする機械」だと思ってください
イコールにするというのは、元の音にするということです
マイクなどを通した音というのは、元の音とは違うことがあります
特にマイクが開発されたころは、低音〜高音までバランス良く収音できなかったです
(そんな時代を僕は生きてませんが・・・笑)
なので、補正のためにEQを使って、元の音に近づけました

収音した音が元の音と同じならEQは本来使わなくても良いです
マイクで拾った音が実際の音と同じならそんなにいじらなくても良いということです

 

EQは音を劣化させるのか?

EQは、周波数特性だけじゃなくて時間的な変化もしています
低音、高音というパラメーターだけじゃなくて、「位相」まで変化しています
いわゆる「位相のズレ」というのが発生してしまいます
聴いて気にならないくらいの「位相のズレ」は良いですが、複数のマイクで1つの楽器をレコーディングした音のEQを触ると「位相のズレ」はすごく気になると思います
なので、EQを極端な設定にしない方が良いとも言われます
「±3dBにしなさい」って教科書には書いてあるのは「位相のズレ」があるからです

「EQ=劣化」は言い過ぎですが、確実に「変化」はするということを覚えておいてください
EQは、音を良くさせるのではなく、音を変化させているということです
位相がズレたりするのは、ある意味で無理やり帯域を調整しているからです
「EQを使えば、音が良くなる」というのは、何かおかしいと思います
EQが元の音以上に良くすることはないはずです

 

EQでサウンドメイクはしないのか?

します!笑
でも、あくまでも「EQ=ちょっとした補正」という考え方が大切です

例えば、
①ドラムの録音であれば部屋の鳴りは大丈夫か?(空間)
②マイクは適しているのか?
③マイクの置き方は良いのか?
④マイクプリなども良いのか?

が重要です!

その上で、EQで補正します!
低音が足りなくても、EQでは完ぺきには補えないです
邪魔な音が入りすぎていて、EQでカットしすぎるとバランスの良い音にはならないです
EQでバッサリカットすると、カスカスな音になりやすいですね

サウンドメイクは、EQだけではできないです!
EQは、『音を良くする魔法』ではないです!
EQは、『音を整理する』程度のサウンドメイクです!

 

EQの使い方

以上のことを頭の片隅にでも置いて使ってみてください
音が悪いものをEQでどうにかしようは、基本NGです!

いろいろと書きましたが、僕もEQは全チャンネルに使ってます
どんな使い方をしているかというと

①ハイパス、ローパス
(例)歌声にはすごい低音は必要ないのでカットしたり、ベースのスラップは高音をカットしたりですね

②余分な音をカットする
(例)マイクが近いと低音が入りすぎたりするので、原音に近づけるためにカットします

③音がぶつかっている帯域をカット
(例)バンドだとそれぞれの楽器ごとに良い音でも全体で聴くと帯域によって大きい、飽和しているということがあるので、ぶつかっている帯域をカットしてあげます

だと思います
具体的な使い方は長くなるので、また実践編をまとめます!


最後に

実は、クラシックやジャズではEQはほんの少ししか調整しないです
また書きたいですが、EQを極端なセッティングで使う理由の1つは『音圧を上げるため』な気もします・・・
音圧を上げるために、EQでバッサリカットすると音圧が上がりやすくなると思います

今回は、『EQ=あくまでちょっとした補正』ということを覚えておいてください
EQの使い方よりもマイキングなどをより気をつけるべきだと個人的に思います
DTMerの方には、アレンジや楽器の選定で帯域の被りを回避することをオススメします!

「EQ」や「コンプ」で音を良くするという考えには反対ですね
プラグインやエフェクターは、あくまでも「調整/補正」であって、アレンジ、原音、その楽器の使い方、収音方法を先に考えるべきだと思います

もちろん、EQを使いこなすことは大切でしょう!
ある意味でEQを使いこなすということは、EQに頼り過ぎないことかもしれません
実際、上手いエンジニアほどEQに依存してないですし、極端な使い方をしていないと思います
あと、EQの特性を知って「どの種類のEQ」を使うのかということも大切だと思います
次回、EQの種類について解説します!



EQ(イコライザー)の使い方①〜EQ=音を良くする魔法なのか?〜

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Shinki Takahira

サウンドクリエイター&エンジニア
【Works】 レコーディング / PA・SR / オケ制作 / 作曲 / アレンジ / ギター、ドラム、DTMレッスン

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