音響(PA/SR)関係

Allen & Heath SQ-6 【レビュー】

Allen & Heath SQ-6 

最近、発売になったデジタルミキサーです!

 

SQ-5 / SQ-6 の2サイズがあります

〈2018.6.8 追記〉SQ-7も発表されました!(33フェーダー)

 

違いは、『フェーダー』『つまみ/ボタンの数』『ミキサーの後ろのインプットの数』ですね
ほぼ同じ機能ですね!

↓ ホームページ

今回は、使ってみたレビューを書いていきたいと思います!




 

96kHz,96bit対応!!

これが、このデジタルミキサーのすごい売りですね!
いわゆるデジタルミキサーの『ハイレゾ』化と言っても良いのではないでしょうか?

最近、『ハイレゾ』ってよく言われますが、みなさん知っていますか?
いわゆる可聴音域(20~20000Hz)を超える情報量を持っている音楽データのことです

現代の音楽は、ほぼ100%『デジタル』です。なぜなら、アナログの音をデジタルに変換しているからです。

CDは、44,1kHz,16bitという規格になっています

『kHz』は、サンプリングレートと言われ、『一秒間にどれだけ音を細かく記録するか』です
アナログの20kHzの音(聞こえる音域の限界)をデジタル化(サンプリング)するときに必要なのは、だいたい40kHzなので、CDは44,1kHzとしています
『bit』は、ビットレートと言われ、サンプリングしたものをデータ化する際に、「振幅値をどこまで細かく数値変換するかを決める値」です。

 

この話は、難しいのでここらへんにしておきましょう!(笑

 

ハイレゾは、情報量が多いので、データは重いです!
これは断言できますが、『音が良いのか?』という点については、賛否両論あります。
なぜなら、人間の耳に限界があるからです。
どんなに情報量を増やしても、人間の耳に聞こえないのに、正しい処理ができるのか?
情報量が多いと、ノイズも拾ってしまうのではないのか?などの意見もあります・・・

 

 

じゃ、『ハイレゾ要らないよね?』ということになりますが・・・

 

 

実は、デジタル処理(編集)については情報量が多い方(サンプリングレート、ビットレートが高い)が良いです!
デジタル処理のときに、データ量が少ないと元々の音と誤差が出てきてしまうからです。
なので、レコーディングでは、24bit,48kHz, 88.2kHz, 96kHzで録音/編集をしています。
レコーディングの品質をライブ音響にも求められてきているわけですね!

 

↓ の図が『デジタルミキサーの音の流れ』です。

 

デジタルミキサーでは、音(アナログ)をデジタル信号に変換させます(サンプリング)。そして、編集して、アナログに変換させていきます。
なので、デジタル信号の情報量が多いと『編集』の質を上げることができるので、デジタルミキサーの『ハイレゾ』化というのは、意味があります!
しかし、見落とされがちなのは、音を「アナログ→デジタル→アナログ」に変換させるところですね!(プログラムと機材の部品の質ですね。)

そこで、実験してみました!

SQ-6において、『96kHz』と『48kHz』で違いが出るのか!?

3人で聴き比べてみました!

 

【Let’s 実験!!】

96kHz〉ミキサーから直でスピーカー(QSC K12)へ
〈48kHz〉ミキサーからステージボックス(AR2412)に、そしてスピーカー(QSC K12)へ

・まず、iPhoneでBGMを流してみる

ミキサーに直でiPhoneを接続
『ミキサーから出した音』と『ステージボックスから出した音』の比較
3人で聞いたところ、2人は差がわからなかったです(笑
1人は「高音がミキサーから出した方が良いような・・・
でも、48kHzの方が、まとまって聞きやすいような・・・

3人の意見
『96kHzって言われると、音が良く聞こえてしまう』
『そもそもiPhoneからの出力の音質がどんなものなのか。(iTunesではハイレゾは配信していないですし、圧縮したファイル形式になっています。)』
『ステージボックスからでも、ミキサーからでも、アナログ(XLR)で出力したときに差がそんなにないのかも』

 

・マイク(SM58)で比較
マイクを
①ミキサーに接続した場合と②ステージボックス(AR2412)に接続した場合の比較しました

これも3人中2人は差がわからなかったです(笑

私は、これは「違うな」と思いました
ミキサーに直のマイクの方が、「音の密度がつまっていて、低音から高音まで広いレンジ」に感じました。
しかし、48kHzの方が、モニタリングしやすい気もしました。情報量が多いせいなのか、SM58の限界なのか、96kHzの方が聞きにくいような、粗さも目立つように感じました。

あと、QSC K12程度のスピーカーでは差がわからないのかもしれません
ラインアレイで大音量で出すと変わるのかな?
結局、「96kHzじゃないとだめ」と感じる人はなさそう・・・
でも、音楽は芸術なので、こだわりを持って『ちょっとでも音を良くする工夫と努力』は大事でしょうね!
でも、コンプ、リバーブなどのエフェクター類の効きは良くなるかも!(ここは、もっと検証していかないといけないですね)

 

< 0.7msのレイテンシー!!

レイテンシー(遅延)がデジタル処理をすると発生します。
レコーディングでも発生しますし、デジタルミキサーの初期では問題にされていました。
最近は、ハードウェアの開発が進んだので、ほとんど問題にされなくなりました。

96kHz,96bitでも0.7ms以下のレイテンシーです!

これはすごい!

0.7msの遅れは、だいたい30cm以下の遅れです(1ms=30cmの遅れ)
ギター弾く人は、アンプのマイクとの距離は30cm以上離れてますし、そのズレは気にならないですよね!

これだけの処理をしても、それぐらい早いということです!

 

DEEP Processing

レイテンシー無しで、サウンドメイクが奥深くなります!
現在は、チューブプリアンプが使用できます。(今後、ビンテージコンプなどが使用できるようになるようです。)
チューブプリアンプもいろいろと種類があって、全部試せていないですが、音が深く暖かくなるように感じました。

今後のアップデートに期待ですね!!

 

Flexible Multitrack Recording

 

USBメモリーで16chのマルチトラックレコーディングが出来ます
もちろん、PCで32chのマルチトラックレコーディングも出来ます

(同時にはできないようです。両方でできたら、バックアップになってよかったのに・・・)

あと、今のところ、96kHzのみの録音です(汗
ライブ録音したら、どんだけの容量になるんだ。。。
できれば、48kHzとかも選択できるようにしてほしい!

今後のアップデートに期待!

 

 AMM

SQには、自動マイクミキサー(AMM)機能が付いています。
この機能は、使ったことないのですが、会議、パネルトーク、テレビのミックスに最適らしいです。
面白そうな機能ですね!

 

タッチパネル
いい感じでした!
ストレスなく使えそうな感じです!
この価格帯のタッチパネルでは一番いいかも!?(個人の感想)
 
フェーダー
 
モーターフェーダーも結構速い感じ!
シーンの切り替えのときも良さそうです!

 

ステージボックスが比較的安い!

ARシリーズ(48kHz)、DXシリーズ(96kHz)の両方が使えます!

GLDとかQuシリーズを持っている人のSQへの乗り換えも安く済みますね!

他社のステージボックスに比べると、安いと思います。たぶん、アナログのマルチケーブルと同じくらいの価格です
マルチケーブルの長距離は、大変ですよね・・・

 

アップデートに期待な点!

まだ発売されたばかりですし、デジタルミキサーは、ファームウェアが更新されると、機能もふえていきます

英語のサイトのコミュニティーで

・PCでのエディット
・スマホからのモニター管理アプリ(ミュージシャンがそれぞれ管理できる)

〈2018.6.8 追記〉『SQ 4 You』というモニター管理用アプリが出来ました!

・録音データの編集
・RTAの表示
・FOH / MONITOR スプリットアウト(ステージボックスを用いて)

の要望が多くて、次回のアップデートで対応していくというアナウンスも出ています。

どこまでが修正されるのかは、わかりませんが・・・

 

この価格帯にしては、今後のデジタルミキサーの要望にも応えていくことができるのではないでしょうか?
拡張性も今後増えていけば、安価で多機能のデジタルミキサーとなるでしょう!
今後のアップデートに期待!!

 




Allen & Heath SQ-6 【レビュー】

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Shinki Takahira

サウンドクリエイター&エンジニア
【Works】 レコーディング / PA・SR / オケ制作 / 作曲 / アレンジ / ギター、ドラム、DTMレッスン

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