理系的に音楽を考えてみる?

これまで、『PAってなに?』『音ってなに?』ということについて書きました。

 




 

今回は、理系的に音楽を考えてみます!(笑

なんじゃそれ??

ある意味、音響的に音楽を考えるということだと思います。

音楽をするとき、「シュッとした感じ」「キラキラした感じ」「ドッシリした感じ」「軽い感じ」「甘い感じ」「辛い感じ」「かわいい感じ」「かっこいい感じ」・・・etc

聞いたこと、言ったことないですか?

ぼくはあります!(笑

こういう表現は、『芸術的』な感じがします。とても良いと思います。
曲を作るときに、目、鼻、耳、口、肌という五感で感じたものを音で表現するということは大切だと思います。

 


ミュージシャンでも『芸術的な人』『理系的な人』がいると思います。
芸術的ミュージシャンは、直感が優れているタイプ
理系的ミュージシャンは、理論的に詰めていくタイプ
だと思います。
まぁ両方とも必要なので、練習のなかで両方身に付いていきますが・・・


 

『理系的』に音楽を考えるというのは、音の三大要素で音楽を考えるということです。

音響的に音楽を考えるともいえますね!
 
〈音の三大要素〉
・音程(ピッチ)Hz,cent
・音質(トーン)
・音量(ボリューム)dB

 
音の三大要素について

 

【音程】:音程が外れると、気持ち悪い音になりますね。いわゆる、音痴ってやつです。
演奏として音程がズレていればアウトですし、たぶんすぐに気づきますよね(笑
高いチューナーは、すごい細かく音程が表示されます。

〈お手頃なチューナー〉

〈高級なチューナー〉

 

【音質】:倍音の構成
同じ音程でも違う音に聞こえることがありますよね?
ある意味、音質=音色といってもいいかもしれません。
同じメロディーも歌う人によって違いますよね。
それは、同じ音程を出したときの倍音の成分が違うからです。


《補足》
音色は、演奏者によって表現として作り出すもの
音質は、楽器や機材の出す音
音色は、テクニックで変わりますが、音質はもともとの音ということになります。


現代的音楽は、音色を機械的に作ることが多いので、ある意味、音質といっても良いかもしれません。
エフェクターなどは、音質/音色を変えますよね!

倍音について考えると、アレンジや編集が整理しやすくなります。
〈太い音=倍音が多い〉
〈細い音=倍音が少ない〉
 
例えば、ギターの音を考えると、弦・シールド・エフェクター・アンプによって音質/音色が変わります。
バンドが多いときは、細い音=すっきりした音になります。
ソロ演奏のときは、太い音=迫力が出ます。
逆に、大人数のバンドで全員が太い音を作ると、音が飽和して打ち消してしまいます。

 
あとは、ユニゾンのフレーズでも
キーボード=倍音構成で高音が多いときは
ギター=低音成分が多くすると
音が打ち消し合わずに良いです。

 
生ドラムのキックの音とパッドの電子ドラムのキックの音をミックスさせることがあります。
このときも、低音と高音を分けて考えると良いです。
電子音が低音でどっしりのときは、生の音は、低音をカットすると聴こえやすくなります。

 
音色を考えるとき、
《立ち上がりの速さ=アタック》とかも重要になります

ここらへんは、奥がまだまだ深いですね・・・

 

【音量】:ボリューム
同じ音量でも聴こえやすい音と聴こえにくい音がありますよね。
これは、音質/音色の違いです。
音量は、視覚的にメーターを見るとわかりますが、
人間には物理的な低音から高音までの均一な音は、均一に聴こえないです。

そのため、『A特性・B特性・C特性』という測定があります。
C特性・・・各周波数に対してフラットに測定した結果
A・B特性・・・聴覚は、低音が聴こえにくいため、補正を行ったもの。A特性は、最も聴感に近いので一般に騒音レベルといいます。

音楽としては、
・ メインに聞いてほしいパートのボリュームを上げます。
他のパートと比べて、どれくらいボリュームを上げるのか。
・あとは、メーターの視覚的な音量だけでなく、聴感としてはどれくらいに聴こえているのか。
ボリュームが上がっているのに聴こえにくい場合は、音色/音質としては適切な調整や演奏ができているのか。
ということが考えることができると思います。

 

理系的に音楽を考えるということは、
【音程】【音質】【音量】を考えるということです!

難しく、奥深い内容だったと思います。
わからないことを気軽にコメントで質問してください!

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Shinki Takahira

サウンドクリエイター&エンジニア
【Works】 レコーディング / PA・SR / オケ制作 / 作曲 / アレンジ / ギター、ドラム、DTMレッスン

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