そもそも音ってなに?〜音響について②〜

「そもそも音ってなに?」

前回は、『PAってなに?』ということをまとめてみました。

 

今回は、『音ってなに?』ということをまとめます。




 

音とは『空気振動の波』
音源が周りの空気を押したり、引いたりして空気の粗密を作ります。
音の波は空気のうすい層と濃い層が交互に伝わっていくので、粗密波と呼ばれます。
この粗密波が耳の鼓膜を振動させ、その振動の信号が脳に伝わり、脳が音として判断します。
音波は、圧力(面積当たりに加える力)として考えることができます!

 

『音圧』→音は、圧力で表すことができる

音速って聞いたことありますよね?

気圧:1013 [hPa]

気温:15 [℃]    という条件において

→音速:340 [m/s]

となります。

音速というのは、気圧や温度によっても変わるということです!

 

『音速』という音の速さは、気温や気圧などで変化する!

このことから音がいろんな角度から考えることができ、いかに繊細かとわかりますね!

 

音には「物理的現象」「心理的現象」があります。

「物理的現象」

『倍音』:ある音を鳴らすと、その整数倍の周波数の音も同時に鳴る。それを倍音という。スペクトルアナライザー、FFTを使うと、視覚的に見ることができます!

最近は、スマホで簡単なアナライザーがあります!

↓おすすめのアナライザーのアプリ

 App Store 
「ETANI RTA」をApp Storeで
https://itunes.apple.com/jp/app/etani-rta/id386936840?mt=8

 

↓倍音についての記事

 

『共鳴』:音の振動が固有振動数(物体が持っている共鳴しやすい振動数)に近づくにつれ、物体の振動が急激に増大するということ。

『反射』:音が物体に当たって、跳ね返るということ。硬いものほど、反射が大きい。

 
コンクリート張りの家に住んでいる知り合いがいますが、反射がすごい!!(笑
 

『回折』:音が障害物の背後など幾何学的に到達できない領域に回り込んで伝わる現象

『屈折』:音波が媒質の境界で進行方向を変える現象。

『ハース効果』:同じ音が複数の方向から同音量で聞こえるとき、早く到達した音の方向に定位が偏って聞こえる現象。

同じ音量でも速い音の方が聞こえやすいということですね!
 

「心理的現象」

『マスキング効果』:物理的には聞こえる2つの音があって、大きい音が小さい音をマスキングする(聞こえなくさせる)。

『カクテルパーティー効果』:たくさんの音がある状態で、自分の興味あることなど意識がその音に向くと、小さい音であっても聞こえる
 

いわゆる地獄耳というやつです! 自分の悪口は小さい声で遠くで話しても聞こえる(笑
あと、音楽で自分の好きな楽器ばかり聞いてしまうのもこの効果なのです!

 

 

音を良くしたいと考えるとき、「物理的」「心理的」に工夫する必要があります。
物理的に空間を整えても、心理的に心地よい空間でなければ『良い音』にはならないということですね!
照明や演出によっても、音が良く聞こえたり、悪く聞こえるということです。
ホラー映画は、音なしで見ると怖くなくなるらしいですし、
音楽でサビ入ったとき、照明がバッと明るくなると、盛り上がった感じがします!!(個人的に好き)
クラブで暗い 中ピカピカの照明を使って、低音ドンドンやると、雰囲気出来上がりますよね!
おしゃれなカフェできれいなジャズが流れていると、落ち着きますよね!
映画やアニメの伴奏作家は、ストーリーが引き立つように音楽の曲調や音色を考えています。
音は奥が深いということですね!

 

空間によって、音の周波数特性(低い音、高い音がどれくらい響くか)ということを測定してくれるソフトや機材があります。
 

『Smaart』という有名な測定ソフトがあります。

 

『Drive Rack』というお手軽な測定してくれる機材もあります。

 

DAW、デジタルミキサーではアナライザーがデフォルトで付いているものも多いですね!
自分の声の倍音を聞いてみたり、空間でどういう感じに響いているのかチェックしてみると良いでしょうね!

 
音をいろんな角度から考えて見ると、音楽がもっと楽しくなるかもしれません!
 
 
次回は、『理系的に音楽を考えてみる』について書く予定です!
 


 

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Shinki Takahira

サウンドクリエイター&エンジニア
【Works】 レコーディング / PA・SR / オケ制作 / 作曲 / アレンジ / ギター、ドラム、DTMレッスン

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